阿牧次郎のグッズショップ

　天下人三好長慶の忠実にして有能なる家臣、松永久秀。長慶の死後、紆余曲折を経て織田信長に仕えることになりましたが、最終的に信長に対して謀反を起こし、信貴山城に立て籠もりました。その最期に関し、戦後の創作で茶釜と共に爆死するシーンが多く描かれ、今では「日本初の爆死者」とか、通称の松永弾正が変化して「爆弾正」とか呼ばることもあるようです。昔の記述を見ますと、「川角太閤記」によれば、彼が秘蔵した名物茶釜「古天明平蜘蛛」が消滅しないように、城外に出すよう説得されましたが、「ひらくもの釜と我等の頸二ツハ信長殿御目に懸ましき」と返事をし、茶釜を微塵粉灰に打ち割り、切腹しました。「頸ハ鐵炮の薬にてやきわりみしんにくたけけれはひらくもの釜と同前也」と記述されていることから、頸は爆破処理されたようで・・・ある意味爆死と言えなくもないか。ということで、平蜘蛛形の天明釜と玉箱(弾薬運搬用の箱)を描いたアクリルキーホルダーにしてみましたが、さて皆さんはどう思われますでしょうか。